「はぁっ……はぁ……」 体育館に着いた時には俺は肩で息をしていた。 汗が頬を伝う。 「実早っっ!!!! 出て来いよっっ!!!!」 叫ぶと実早が物影からスッと現れた。 「悠っっ♪ 会いたかったぁ~♪」 パタパタと走って来た実早は俺にギュッと抱き付いた。 「離れろよっっ!!!!」 無理矢理引き離すと実早は床に転んでしまった。 「キャッ!!」