「…いいのか?」 「あぁ。 今の俺には未亜以外必要ない。」 寒く冷たくなっていた心が太陽の光で満たされる。 「未亜以外必要ない、か。 俺は必要ないんだぁ、ひっでぇ~(泣)」 膝に頭を埋めて嘘泣きし始める薫。 「薫…お前キモい…」 「またまたひっでぇ~(泣)」 さらに嘘泣きをする薫を放って俺は立ち上がった。 小さく「ありがとう。」と呟いて俺は屋上向かって走り出した。 未亜、待ってろよっ!