「ねぇ、悠ぁ……」 甘えた声で尋ねる実早。 「ん?」 「悠って私の事スキ?」 上目遣い&甘ったるい声で俺に言う実早。 全部が自分をかわいくみせる計算みたいで気持ち悪い。 ハァーッ…… しかも…… 出たよ、ウザイ発言。 好きなわけねぇじゃん。 告られたから付き合っただけだし。 「私…私悠がわかんないよ…… しばらく…距離置きたい……」 実早はそう言うとバタバタと走って行ってしまった。 「ぷっ(笑) フラれちゃったね、イジメっ子?」 実早とは正反対の誰にも媚びないサラッとした声がした。