キーンコーンカーンコーン
チャイムと共に皆が席に着く。
いつも以上に皆がソワソワしてる。そう今日は、小学校最後の始業式。
ガラガラ
扉の開く音がした。皆の緊張が走る。
えっ――――――
入ってきたのは、顔立ちがキレイに整い、髪の色が少し黄色が入った茶色、まさに王子様にピッタリの美少年が入ってきた。しかし、何処かで見たことがあるような。でも、
皆呆気に取られていた。
「キレイ。」
この私が、呆気に取られる程の美少年だったのだ。女子は嬉し泣き、男子は呆気に取られていた。
コツコツ
美少年は、私のところに来ると…
「桜田 陽菜乃(さくらだ ひなの)ちゃんだよね?」
えっ―――――
何で知ってるの?何で!頭が混乱してきた。クラスはいっそううるさくなった。
ガラガラ
2度目の扉の音だ。今度は先生の堀河真生先生だ。皆が慌てて席に着く。
「皆!おはよう。6年5組を担当する堀河真生だ!よろしく!来て早々だが、転入生を紹介する。城町疾風(しろまち はやて)だ!よろしくするように。」