「藍井くんは?」
「僕は神威の中等部の持ち上がり。」

中等部?!え、エスカレーター式なの?!

まさか神威学園ってすごい…?

「特待ってことは、神威のことはなにも知らない感じ?」
「うん。特待って喜んでそのままスパーって来たからね。あ、神威学園のこと教えて!」

ワクワクしてお願いしてみた。しかし藍井くんはすんなり教えてくれず、
「着いてからのお楽しみだよ。」
と、言うだけだった。

ぐぬぬ…

藍井くんがこんなに小悪魔だったとは…!(違う)

「もぉ~、なんで教えてくんないんだよぉ~‼」
「その方がワクワクするでしょ?」

焦らすなよ!ワクワクどころかドキドキだよ!(あんま変わらない。)

「あ、そろそろだよ。」

そういわれて指差された方向を見る。
「え、……うわぁぁぁぁっ!」

私は神威学園と思われる建物を見た。
それはとても大きくてどこかの城みたいだけど、

正直…

「なんなんだここぉぉぉぉ~~‼」

「ふふ、面白いでしょ?」
藍井くんが笑う。いや、笑うとこなの?!

「あ、藍井くん…?こ、これは…」
「神威学園だよ?」
いや、そーだろーけど!!
突っ込みどころが満載なんだよ…!

「なんで爆発音が聞こえるの?!」
「ってことは、今頃試合なのかな。」
「あの火花は何?!」
「たぶん剣技じゃない?」

えええぇ…