「ごちそうさまでした」 そう言って、店を出た。 ガラス戸の向こうにみえる私達が座っていた机には、空っぽのどんぶりと少ししか箸をつけていないだろう残ったままのどんぶりが2つ。 私は食べることができなかった。 「ごめんな、やっぱりいきなりはきつかったよな。」 爽真は謝ってくれた。 私の過去を、知っているのかな。 「克服さそうとしてくれてたの?」 私がそう聞くと、爽真は 「うん」 と頷いた。 優しいんだね。 こういうところに、惹かれたのだろうか。 そう思った。