瞳の先に。



「あ…えっと…その」


「また俺のこと避けんの…?」


その瞬間。

最初はわからなかった。


春希くんにキスをされたなんて。



"早く思い出せよ…ばか"



そう言われたような気がした。


「…ごめん。先帰るな。気をつけて帰れよ。」


図書室に1人残された私は呆然と立ち尽くしたままだった。