瞳の先に。


"春希くんとケーキ屋さん"

そう書かれた手帳を見てると自然と頬が緩んでしまう。


「ななみ、行こ」


頷いて春希くんの隣を歩く。

今日は春希くんとケーキ屋さんに行く日。

入院してから心にぽっかり開いている穴は春希くんといると忘れられるような気がするんだ。


今日は春希くんとケーキ屋さんに行く日。