瞳の先に。



無事昨日退院して、今日から学校。

行ってきまーすとドアを開けると春希くんがいた。


「…どぅええぇっ?!」


大笑いする春希くん。


「ほんといつ聞いても色気ねー声(笑)」


「うるさいなぁ」


「はい、マフラー。巻いとけ」


そう言って春希くんがマフラーを巻いてくれた。

私はうんと頷いてマフラーに顔をうずめた。



…?



一瞬だったけど前にもこんなことがあったような気がした。


勘違い、かな。



いい匂い。

それはどこかで嗅いだことのある匂いで。

少しドキドキした。