訪ねてきたのは昨日の男の子だった。 昨日初めて会ったというのに驚くくらいに話がよく合う。 彼は私の好きな物をよく知っていて、たまに切ない表情を浮かべた。 「そうだ、名前をまだ言ってなかったよね。俺は、川崎春希。春希って呼んで。」 「はる、き、くん」 少しぎこちなかった気もしたけど呼んでみた。 すると春希くんは目を大きく見開いたあとまた泣きそうな顔をした。 「私の、名前はね…」 私の声は遮られた。