瞳の先に。




春希の靴箱に手紙を入れることにした。


会って話したらきっと泣いて何も言えないから。


正直に自分の気持ちを書いた。

仲直りしても今まで通りにはなれないかもしれない。

だけど、喧嘩したままはやっぱり嫌だ。




また話したい。



私は手紙を入れて、春希の靴箱の扉をそっと閉じた。