あれから一週間が経った。

春希とは一言も話せてない。

私が一方的に無視してるだけだけれど。

時々見せる春希の寂しそうな顔が私の胸をぎゅっと苦しくさせた。


そんなもやもやした気持ちのまま、私は放課後の教室にまた一人。

夕日でオレンジの教室。

それがまた切ない気持ちにさせる。


「はる、き…ぃ…」


気づけば口に出していた。

そんなか細い声なんか誰にも届かない。

春希にはもちろん届かない。




と思ってたのに。