瞳の先に。



昨日のことを考えて思い足取りのまま靴箱にたどり着く。

後ろから大好きな声が。


「ななみおはよ」


おはよと言いかけて春希の後ろにいた桜庭さんと目があった。

話さないでよと言わんばかりに睨んでくる。

表情を変えると春希の腕を掴む。


「春希くーん!おはよ♪」


「お、おはよっ美優…」


春希はびっくりしつつも、おはようと言い少し頬を赤らめている。