私のおでこには絆創膏が貼られていた。



「はい、終わり。もう転ばないようにね(笑)」



はぁいと言って私はおでこをさする。


仮入部も終わっちゃったから、一緒に帰れなくなっちゃうかなぁ。

無意識にサッカー場の方を見る。

春希はどこかを違うところをぼーっと見ている。

その視線の先は音楽室。

かわいい女の子でも見てんのか。

部活中に何やってんの。

春希はそのせいで先生に叩かれてる。

私はそれを見て思わず笑ってしまった。




「あいつ好きな奴いるよ」