「 栞音ー!帰るよー」

帰りのSHRが終わって里穂があたしの席まで来た。

蒼が委員会の時はいつも一緒に帰ってるんだ。
基本的に私、蒼と帰ってるから。
その帰り道でも、好きな子の話ばっかりなんだけどね。

「 よしっ!帰ろっか里穂」

大丈夫。私には里穂がいるもん。
ひとりじゃない。

そう思ったら、蒼に長年恋してる事なんてどうでもよくなる。
私はいつから蒼に恋してたんだろう。