ある1人の少女がいた。
名は、マリー。
綺麗な顔立ちで、町では有名だった。
マリーは、優しい両親に育てられ、
幸せに暮らしていた。はずだった、、、。


しかし母は、重い病気にかかりなくなってしまった。
母がなくなると父は、お酒を浴びるほど、
飲むようになった。

そんなあるとき父は、酔いふらふらと
酒を買いに行った。
しかし、待ってもなかなか帰ってこなかった。

そして2時間たったころ、父が事故に遭い、病院にいると連絡して入った。
どうやら父は、ねたきりになってしまった
ようだ。


それから私は毎日、父の介護をしていた。
最初は、よかった。
でもだんだん父は横暴になり、
私を召使いのように使い始めた。

はじめは、私を大事に育ててくれたんだから、
我慢しなきゃって自分に言い聞かせて
頑張った。
しかしストレスはたまる一方で
ここには、ストレスを発散できる場所
などなく、助けを求めることもできなかった。

そして、人生に疲れ果て
涙を流す私に、1人の人が優しく手を
差し伸べてくれた。

それは、母の親友で小さい頃に1度だけ
会ったことがあるカルファおばさんだった。
だけどカルファおばさんは、世界中を旅しているはずだ。
なぜここにいるのだろう?
そう思いカルファおばさんに尋ねた。

すると、カルファおばさんは、
私の母が亡くなったことを聞き
訪ねて来てくれたのだと話してくれた。
私は、今の家の有り様と、父のことを
カルファおばさんに話した。

カルファおばさんは、突然涙を流し
私を強く抱き締めた。
私がもっと早く来ていれば、、、。
1人で大変だったわねって。

そして、何か決心したように大きく頷き
私に言う。
「家を、出なさい。
あなたのお父さんは、私が責任を持つから、
あなたは、ここを出て新たな人生を歩みなさい。」

言われたときは、混乱して戸惑った。
でも、そういわれて内心ホッとしている
自分がいた。

それから数日後
家族との思い出がつまった家を
飛び出し、新たな人生を模索し始めた。


私は、父を置いて家を出たことを
一生後悔するだろ。
しかし、後悔のない人生なんてない。

もしも、また同じような状況になったら
私は、どんな選択をするのだろうか。