「お父さん、お母さん、行ってきます!」

お父さんとお母さんは、私が小学生のときに事故で亡くなった。

その前から颯太くんとは仲よし立ったけど、

そのときから颯太くんは、

私のことを支えてくれて、

一人暮らしをしているお兄ちゃんの代わりみたいに、

今でもこうして面倒を見てくれる。



「おじさんとおばさんに挨拶できた?」

「うん!ちゃんと行ってきますって言ったよ!」

「よし、じゃあ行くか

忘れ物ない?」

「うん!平気!

携帯持ったし、財布も持ったし!

ハンカチも持った!女子力!」