カイヤ(涼)side

雫お嬢様がマンションからでていくのを見送った。

「至急配置に」


この国にきても100%の安心はできない。


まだあいつらがお嬢様のことをさがしているはずだ…


涼が指示を出すと100名程の一般市民に見えるボディーガードたちが一斉に動き出した。


「aチーム。こちら地下鉄の入り口に異常なし、お嬢様通過。」


「bチーム。こちら車内異常なし。お嬢様は進行方向から右側の一番端に座っている。様子に異常なし。引き続き続ける。」


「宜しく。拳銃はいつでも使えるようにしておいて。何かあったら発砲を許可するが、お嬢様に傷ひとつつける事も許さない。」


「了解した、カイヤ。いや、涼か」