ステップ・アップ

えっ...?えっえっ...なんなの この状況は?

そう思った時だった。どっからか...

「そろそろ帰る時間よ!戻って来なさーい!」

と あちらこちらに響き渡って来た...
救われた~。

もうそんな時間になってたんだ。

回りにいた子供達は、それぞれの親の元へと戻って行く。

すると、1人の母親が血相変えて公園内に走って来た!

「ミキちゃーん!ミキちゃーん!どこに行ったのー!」

「あっ!ママだ!ママ~!ママ~!
ミキはここにいるよー!」

「ミキ!今までどこに行ってたの!...あちこち探して
いたんだからね!」

「ママ...ごめんなさい...」

「でも、よかった...大丈夫だった?怖くなかった?」

「ミキはへいきだよ!あのねママ。
このおねえちゃんがね
ミキが怖くならないように、
お本を読んでくれたんだよ!」

「まぁ!そうだったの!...
本当にありがとうございます。
何てお詫びをすればいいか...。」

「いえいえ、大丈夫ですよ!気になさらないで下さい。」

「本当にありがとうございます!ミキ...おねえちゃんに
言う事があるでしょ?」

「うん!おねえちゃん、お本読んでくれて 
ありがとう!」

「どう致しまして!次からはママとはぐれちゃ 
ダメだよ。」

「うん!おねえちゃん、ばいばい!」

「うん、ばいばい。」

女の子はそう言うと母親の手を取り、母親は会釈を
して 公園から去って行った。