百合と珠里子は、秀三にとって、邪魔者だった。 百合のことは零に任せ、百合が貧血により死亡し、 それによって家庭が崩壊し、珠里子が自ら出て行こうとする。 この一連の流れも、秀三の計算だった。 だから、珠里子が離婚にあっさり応じてくれたのは、秀三にとって追い風だった。