紅いワイン


「君の新しい住まいは、私の別荘をあげよう。二人のメイドと離れるのも辛かろう。一緒に連れて行くと良い。

 君は零と一緒に住まなくて済むし、一石二鳥ではないか?」

 珠里子は涙ぐんだ。

「ありがとう、あなた」