そんな小笠原家に、ある日、最大の悲劇が襲った。

 零・珠里子・秀三・百合は夕食を終え、各自、自由な時間を過ごしているときのこと。

 百合が、彼女専用の書斎で死んでいるのが、部屋を通りかかった秀三により、発見された。