「…高宮?」


目の前にいたのは



橘 隼人だった。


橘は、面白いくて、優しくて、

クラスの人気者。




最初は仲のいい男友達だと思っていた


でも、橘に彼女が出来てから

その想いは変わっていった





あまり学校では話さなくなって



LINEの、話題は彼女のことばっかで

やっと気づいたんだ、自分の本当の気持ちに






「た、橘!久しぶりだね…」



びっくりした…



まだ残ってたんだ



「そう…だな…あ、お前に相談したい事があんだけど」




「いいけど、相談って?」


なんか、久しぶりに橘と話してる気がする…


相談って、茉莉のことかな


「雪平の好きな物とか知ってる?今月あいつの誕生日でさー…」


やっぱ、茉莉の話だった。




彼女の名前は、雪平 茉莉

色白で橘とは性格が真逆
おとなしくて、かわいくて、女子の憧れだ。


茉莉が橘のこと好きって聞いたのは1学期のことだった

まだ自分の気持ちに気づいてなかったあたしは



応援するよ


なんて言ってしまった。




まさか好きになるなんて


思ってもみなかった



「おい!高宮、聞いてんの?」




「あ、ごめん!!茉莉は、ピンク系が好きだよ」




「雪平のこと相談できるのお前くらいだわー、まじサンキューな」




そう言って笑った顔が可愛くて、




茉莉のこと1番に考えてるんだと思うと


胸がズキズキと傷んだ。