その笑顔は、とても綺麗なものでした。
 
その瞬間、ネリネの頬を、ホロリと何かが伝い落ちました。
 
 
「ネリネ、あなたは?」
 
「わたし、も。わたしも、お姫さまが、好き。また、来て欲しい」
 
 
ふるふると震えるネリネを抱きしめて、お姫さまは優しく言いました。
 
 
「あたりまえだわ。大好きなお友だちに会いに行くのは当然でしょう? こっそり来るから」
 
「うん」
 
「また、いつだって会えるわ。」
 
「うん」
 

 
「約束よ」