だからとにかく学業のことに関しては
厳しく言われてきた。



俺もそれが普通だと思っていて。


特に苦に思ったことはなかった。





ただ、あることがきっかけで
芝居というものを仕事にすることになったとき。



親父は俺に

「お前の人生だから何になろうが構わない。
ただ、今までお前には厳しくしてきたつもりだ。
それを無駄にするような人生にはするな。」





そして、この世界に入るための条件として
決して学業は疎かにしないというのを約束した。