『今日もかっこいいね〜、御影くん!』
『芸能科にいてもおかしくないルックスだよね』
『でも御影くん、特進科に進むみたいだよ〜
クラス発表見た時、特進科のクラスに
御影くんの名前があるってみんな騒いでた。』
『あのルックスで頭もいいなんて…完璧っ!
でも特進科は持ち上がりだから…
もう同じクラスにはなれないってことかぁ〜っ』
『え〜っ!ショック〜っ…』
よくもそんな本人の前なのに
デカイ声でうわさ話できるよなぁ〜。
ほんっと、女の子ってわっかんねぇ。
「御影くんっ!おはよっ!
私、特進科に進むの!2年間よろしくね!」
突然女が話しかけてきた。
「そうなんだ!
持ち上がりだもんね、よろしくね。」
俺はいつもの笑顔で、いつもの口調で、
その女の子に返した。
正直同じクラスの女とか本当にどーでもいい。
だけどその会話を見ていた他の女が
また騒ぎ始める。
『良いな〜!私も特進科が良かった〜っ』
特進科にきたら受験は絶対だし
勉強も大変だってーのに……
そんなんで進路決めるって本当に馬鹿なのか…