「職員室…職員室…」




私は、学校に着いたら
まず職員室に行くようにと言われていた。




「…広すぎて分かんないよ…」



キョロキョロしながら角を曲がった、その時


『…ドンッ』



「…いったぁ…い…」



突然目の前が真っ暗になったと思ったら
思いっきり尻もちをついてしまった。


誰かとぶつかってしまったらしい。



「…いってぇ…
……ごめんね、大丈夫?」




男の子の声がする。

私は俯いていた顔を上げながら、




「大丈夫です…!こちらこ、…そ…」




こちらこそごめんなさい、そう言おうとしたけど

思わず固まってしまった。





目の前にいるのは



小さい頃 絵本で見た王子様…!?