俺の名前は御影悠人。



ホテルチェーンを経営する御影財閥の御曹司。





そして、このずっと俺のそばにいる
気の良さそうな年配の男は岩崎といって
俺の世話係である。




御影財閥は、
理事長を父が、会長を母が務めている。



俺が小さい頃から2人とも忙しく、

朝起きたら両親が海外へ行ってしまってる…

なんてことはよくあることなんだ。




「坊ちゃん、そろそろお時間です。」




「分かった。支度するよ。」





そして俺は大勢の家政婦に見送られながら

車に乗り込んだ。