「…かーわいい〜っ!!
見て見て、莉莎子さん!
この制服、ほんっとに可愛い〜っ!」



「本当に!可愛らしい制服ですね〜!
美麗お嬢さま、お似合いですよ〜っ!」



「ほんとっ!?
名古屋の高校は地味だったから、
こういうチェックのスカートとか、
すっごく憧れてたの〜っ!!」




私の名前は相沢美麗。

ホテル経営から金融業まで、
幅広い経営で世界の名財閥の1つとも言われる、
相沢グループの1人娘です。



横にいるのは、私が生まれた時から
私の世話役をしてくれている莉莎子さん。

旦那さんはうちのグループの重役で、
この春から大学4年になるという1人息子さんも
大学を卒業したらうちのグループへの
就職が決まっている。

莉莎子さんの年齢は
聞いたことがないからわからないけど、
恐らく40代後半、というところであろう。