「ちなみに通報者は…お宅の電話器から、幼い女の子によるものでした。娘さんか、お孫さんがいらっしゃったのですかね?」 「は」 「実はお宅を捜査させていただいた所、通報をした女の子の姿がどこにもなく―…。申し上げにくいのですが、彼女は犯人に誘拐された可能性もあり…」 だが老人が不思議そうに、警官の言葉を遮った。 「あの。うちには女の子など住んでおりません」