「えーっ。なんかさ、漫画とかに出て来る死神は、キスをして、口から魂を奪うっていう話があるじゃない?あたし、そういうのに憧れていたの!死神さん綺麗な顔してるし、もしそんなコトされたらドキドキしちゃうーっ!」 やはりガンということもあり、死の覚悟は出来ているにしても、そこまで死に際を心待ちにしなくてもと私は切なく思う。 私は さり気ない口調で、一番気にかかっていることを聞いた。 「あなたのご両親は いつ頃帰って来るか、知っているか」