終わった、なんて誰にも言われていないのに、終わった気がした。
さらに、
「あとね、千花ちゃん」
彼女は言葉を順々に紡いでいく。
私は耳を塞ぎたくなった。
「彼女いるんだって、斗。
その人3年生の先輩でさ、千花ちゃんが告白した前の日に斗に告白したんだって」
衝撃だった。
だって私は、告白を予定より1日遅らせたから。
勇気が出なくって、遅らせたから。
たった一つの勇気が、あとちょっと足りなかった。
ただ、それだけだった。
でも、もし私が勇気を出せて告白する日を遅らせなかったら。
なんてことは考えないことにした。

