あたしは高野桜、杉高に無事合格して只今
高校一年生…!!
部活に、友達に、クラスに、勉強に…
青春いっぱい楽しみたいよ~って思って入学したのだ!
そうそう、もっちろん恋愛もしたい。
あたしもまだまだ若いもんねぇー
とかゆって、あたしにはあんまり取り柄がないんだよなあ~

今までも告白されるものの本気の恋なんてしたことない。
好きってゆう感覚がわからないし…

こんなあたしでも高校生になって彼氏とかできんのかなぁ~


「おーいっ桜!先帰ってるよ~ん」
「あ、ゆりえじゃん!うんまた彼氏と帰んの?(笑)」
「ごめんね~明日は絶対桜と帰れるからね。今日は大切な日なんだもん…」
「1年だったけ?記念日でしょ」
「…うん!まあね~」
「頑張れよ!ゆりえ!じゃあねー♪」
「うんばいば~い!」

はぁ~ってため息。
いいなあ。。。ゆりえにはもう既に一年も付き合ってる
彼氏がいるし。
あたしは当分無理なのかな~~~…

校舎を歩いていたあたしに風はいつものように優しかった
こんな風に一人で感じるのはもったいないな
春の緑は新鮮で強すぎない日差しが心地いい

プルルルルル…

あっ電話だ…お母さん?

「もしもしお母さん?」
「もしもし桜、ごめん今日ご飯作れないから
食堂で食べてって~ごめんね」
「え~分かったよー、まぁいっか。」
「ごめんねーそれじゃ!」

もー全くお母さんったらいきなり食堂って言われても
あたし一人じゃんかよ!
ま、いいけどさ。


食堂に着いたあたしはなるべく人気の多い所は避けて
席を取った。
まぁここなら知り合いに会うこともないよね…
一人で食べてるのばれたら恥ずいしな~…

ってか何食べよっかなぁ。

メニューには色々な料理の名前が書かれていた
目でその文字を追ってあたしが真っ先に目を奪われたのが
そう、「カツカレー!!!!!!!」
実はあたしの大好物である
小さい頃からあたしはカレーが大好きで
お母さんによくカレー作ってと甘えていたらしいくらい
小学生くらいになって、カツ+カレーの組み合わせの存在を知った
カレーにカツをのっけたときの屈辱。
初めは慣れなかったけど食べてるうちにその魅力にひかれた
あの歯ごたえ、あのまろやかさ、あのジューシーな味。
あたしはカツカレーに恋してるっていっても過言じゃないくらい(笑)
ってそれは言い過ぎかな。??

ラッキー!!!カツカレーあんじゃん!

「おばちゃん!あたしに一つカツカレーをくださ…」
そう言いかけた時後ろから誰かに押されて思わずバランスを崩して
こけそうになった。
「いったあ~…誰よっ!いきなり危ないじゃない!」

「あ。ごめんごめん。おばちゃんカツカレー一っ」

誰?この人~ほんと謝り方に気持ちがこもってない、むかつく~~!!!
「ちょっとあんた、人を危うくこけさせようとしてねぇ
その態度はなによ!!!!」
「ごめんっつてんじゃん~。俺もう食いにいくから邪魔、どいて」
なによこいつむかつく~~~
まぁいいか。こんな奴に腹立てても意味ないよ!せっかくの
カツカレーもおいしさ半減するよね…!

「おばちゃんあたしにもカツカレー一っ」
「…ごめんね~さっきの男の子ので最後なのよ~カツカレー」
「え!!!!!!!!!!!!ほんと!?」

なによなによなによ、いきなり順番抜かして人を押してそれでいて
あたしのだいいいいすきなカツカレーまで奪ったって訳?!
もうこれはあたし許さない!!!!!!
文句言いに行ってやる~~~~~~

「ちょっとあんた!さっきの!」
「あ?またお前かよー何?」
「それ最後のカツカレーなんだよ!あたしのだったのに!」
「そうなんだ。じゃあごめん。それでいいだろ?」
「だーかーらー謝ったってあたしのカツカレーなの!」
「待て!俺はカツカレーが大好きなんだ!誰にも渡さん。俺にとってこいつはなぁ…………小さい頃から俺はカレーが大好きで母さんによくカレー作ってと甘えていたらしいくらい。小学生くらいになって、カツ+カレーの組み合わせの存在を知った。カレーにカツをのっけたときの屈辱。初めは慣れなかったけど食べてるうちにその魅力にひかれた。あの歯ごたえ、あのまろやかさ、あのジューシーな味。俺はカツカレーに恋してるっていっても過言じゃないくらい(笑)ってそれは言いすぎたか。??ってくらいカツカレーを愛しているんだよ!」

そんな奴の言葉なんかは無視してあたしはそいつの
食べかけのカツカレーを全部食べつくした。

「ごちそうさま~あーおいしかった!」

「………お前!何してる!」
「仕返し~」
「むかつくなぁてめぇ。名前は?絶対復讐してやる!」
「高野桜。そっちこそ名前は?」
「俺は東俊介。覚えとけよ!宣戦布告だ!」
「その戦いうけてたってもいいよ!ふーんだっ!」


こうやってあたしの高校生活が始まったわけだけどもカツカレーよりも濃い濃い青春が待ち受けていたのだった、、、