「すいませーん!」
「はい、お待たせ致しました。
ご注文お伺い致します。」
「イチゴチョコスペシャルとイチゴバニラアイスのWクリーム、そしてハムチーズを1つずつお願いします。」
「はい、それでは確認させていただきます。
イチゴチョコスペシャルとイチゴバニラアイスのWクリームとハムチーズ、それぞれ一つずつで宜しかったでしょうか?」
「はい」
「それでは少々お待ちくださいませ」
「はぁー、すっごくいい匂いするねー!
甘くて優しい匂い…」
「まあ、すぐそこで焼いているからね」
「榊原は本当に甘いもの好きなんだな!」
「うん!大好き!
だって、甘いものって食べただけですっごく幸せな気持ちになるでしょ?」
美雨が満面の笑みでそう答える。
美雨は本当に甘党。
私も好きではあるけど、美雨には確実に敵わない。
それどころか学年の女子をかき集めても、
おそらく美雨が一番甘いものを愛しているのだろう。
そう思えるくらい、ガチ甘党なのだ。
