好きなんですと言われても。











奈美を少しジロッと睨むと、奈美は笑いながら「ごめんごめん」と返してきた。





………………その時。









「かーなちゃん」


『っ、、、、え、』








肩をポンポンと軽く叩かれ驚いて後ろを振り向くと、そこにはニンマリ笑う坂井紘の姿。


驚きすぎて一瞬息が止まる。。。






『なに……』







とっさに出した声は掠れた声で。

少し震えていた。私どんだけ。。。。



そんな私の頭にポンポンと手を乗せる坂井くん。……チャラい。







「今日一緒に帰らね?」


『いや。』


「あ?なんか用事あんのかよ?」


『あるよ。奈美と帰るっていう大切な用事が……』


「私そんな約束してないけど」


『奈美いいいいいいい!!!!!!』







そこは親友としてノッてくれるところでしょう!?!?

それをこんな酷い扱いで……









『な、奈美!いっ、一緒にかえっ、』


「それこそ無理よ。私今日彼氏と帰んの。じゃ」










叫ぶ私には目もくれず、奈美はスタスタと行ってしまう。

私は彼氏に負けたのか。



くっと坂井くんを見れば、坂井くんは嬉しそうに笑っている。









「ひまだろ??」


『……おおっと。私用事を思い出し、』


「嘘つくなや」


『……暇です』








観念して言えば、フッと勝ち誇ったような笑顔を見せてくる。

……なんなのこいつ。








「最初っから素直にそう言えばいーんだよ。ほら行くぞ」


『えっ、うわっ!』








グイッと腕を引っ張られ私たちは結局一緒に帰ることになってしまった。