す「おはよ〜〜!!」




「おはよう!すみれ。

ねぇ、昨日のドラマみた?」


す「え〜見なかった!あーあ最悪。」




見れるわけないじゃん…。


ドラマなんて見てる暇あったら任務しなきゃだよ。


だから、毎日話題についてくのが必死…




のんきに表の世界で生きる友人との差を感じながら、学校での私の朝が始まる。






す「ねぇそう言えば、横尾ってサチの事好きらしいよ?」


「うそ、そうなの!?

だったら…。」


す「そう!両思いなの!」


「まじでー!!」



学校ではいわいる普通の高校生で

恋バナなんてしちゃったり…。





キーンコーン


「おーい、朝礼はじめるぞ。

席着け〜〜。」




ガラッとドアが開いて

今日のターゲット、田中先生が入ってくるり


年は34、体育教師、独身、家は世田谷。




情報は頭に入ってるし。


どこで脅そうかな…。





情報聞き出すだけなら、簡単だ。





す「先生〜、お腹痛くなっちゃったんで保健室行ってきます。」



全然お腹痛くないけど


保健室で授業サボっちゃおう。



田「大丈夫か?ゆっくり休んで来い。」



「すみれ、平気?」


心配そうに友達が聞いてくる。


ちょっと嘘つく罪悪感…。




す「うん、ごめんね。行ってくる。」



そう言って教室をでて保健室に行く。






保健室は唯一私の立場を知ってる先生がいる。


だからよく早退届けとか見学届けとか…


お世話になってる。






保健室に入ると見慣れた顔。




す「楓〜お腹痛いよ。」



楓「嘘つけ、アホ。」







楓っていうのは女の子みたいな名前だけど


ちゃんと男の人。


私たちの仲間だ。



す「田中から証拠奪わなきゃいけないの。」


楓「そんなの簡単じゃんか。」



す「うん。だから3限まで寝かせて。」




お願い、とニコッと笑うと



楓「仕方ねぇな、可愛い妹分の頼みなら…

ほら、奥のベット使え。」




す「ありがとう!」



わーい!!



寝れる〜〜!!




楓はお願いっていって頼めば、だいたいなんでもしてくれる良い上司をもったなぁ〜。