す「ん…。」
ぱち
薄っすら目を開けると
目の前に隼人の顔があってびっくりして固まってしまう。
いつの間にか抱きしめられてたんだ!
ヨダレとか垂れてないよね?
す「は、隼人…。」
隼「っ、ん〜なんだ?」
す「ちょ、恥ずかしい…。」
隼「いいだろ…別に。」
まだ寝ぼけてるよ!
す「む…。」
もういいや、隼人はほっといて起きよう。
昨日は2時に寝て今は5時半だから少しは寝れたかな?
学校に一応(潜入だけど)通ってるから少しは勉強しないと。
学校では馬鹿なふりしてるけどこれでも高校の理科、世界史、日本史、現代文、古文…
英語と中国語は現地で使えるぐらい勉強してるし。
これも機密に入るときに二ヶ月間毎日毎日勉強させられたおかげだな〜。
ありがたい!
す「隼人、私起きるね。」
隼「おぅ…」
意識がはっきりしない隼人に布団を掛ける。
いつもは隼人がしてくれる番だから今日くらい私がやらないとね?
起きて自分の部屋に戻って、取り敢えず着替えて食堂にご飯を食べに行く。
す「おはようございまーす!」
由「おはよ。」
要「おう。」
2人とも今日は早いな。
この女の人のほうは由良。
昨日のロックを解除したり、スパイ活動したり頭脳派の桜の隊員。
す「由良、今日は早いね。」
いつもは遅いのになぁ。
由「まぁね。すみれ、今日の仕事。」
す「え?」
書類をどっさり手渡されてかおが思わず手引きつる。
うぅ〜いやな予感しかしないもん!
要「由良は今日から海外任務だからな。すみれに任せた!」
す「え〜!要さん、情報集めるのも私ですか。」
要「あぁ。」
要さんは桜の局長、みんなから大きな信頼を寄せられている。
す「面倒くさいなぁ。こういうのより、戦闘の方が得意ですよ。」
由「大丈夫だって、ハッキングも諜報も私ぐらい完璧なんだから。
じゃ、行ってきます。」
すらりとしたスタイル、ほんとモデルみたい!
羨ましい!
じゃ、なくて…
す「もう!?今回はアメリカ?」
由「そ、じゃーね、局長とすみれ。」
そう言うとトランクを引っ張ってさっさと出てってしまう。


