ウィーン




と自動ドアが開いて防衛庁に入ると案の定



「止まりなさい!ここからは関係者以外立ち入り禁止です!」



って警備員さんに止められる。



はぁー



いつもの事なんだけど…めんどくさいっ




す「関係者です。」



ニコッと笑って自分のIDカードを出してみせる。



「え…?」



とIDをみると急に慌てた顔をした。



「す、すみません!どうぞ入って下さい!」



す「どうも〜。」



中々見ない顔だからか館内を歩いてると、あの人だれ?みたいに言われる。



防衛庁の最上階に上がる人なんて、そこの職員と清掃員くらいだし


1人知らない人がいたら騒つくのも仕方ないのかも。



その時



「おーい、すみれ〜!!」


といつもの様にデッカイ声で私を呼ぶ男の声で振り返ると



す「やっさん!!」



私を呼んだ張本人の恩人、やっさんが手を振ってて私も手を振り返す。



や「久しぶりだな、また大きくなったか?」


す「流石にもう大きくなりませんよ。」


や「ははは、まぁ遠いところ悪かったな。入れ入れ。」




とやっさんの部屋に促された。





彼は矢本泰之 ヤモト ヤスユキ 45歳



桜と防衛庁のパイプ役を始めに桜の隊員の監督とか、勧誘をしてくれる、言わば桜の管理人ってとこかな?


やっさんは、隼人も由良も私も桜のほぼ全員を拾ってくれた私たちのお父さん的存在でもある。


本当に本当に感謝してるし、その人柄から皆からも絶大な信頼を寄せられる人。