隼「このXをこうして……ー。」
副長、教えるの上手いなぁ。
凄いわかりやすい説明ですでに最後の問題になった。
でも任務の後で疲れてるはずなのに、良かったのかな…申し訳ない。
隼「よし、終わったな!」
ぐーっと蹴伸びをして席を立ち上がる副長。
お礼言わなきゃ…!
す「あ、あのっ。」
隼「ん?どうした?」
す「…ありがとうございました。」
そう言って頭を下げる。
隼「あぁ。」
そう笑ってじーっと私の顔を見る。
す「なんですか?」
なんか顔に付いてる!?
隼「いや、俺は副長だからお前の過去を知ってる。それで俺たちと関わろうとしてもいきなりは無理だよな…。」
す「知ってたんですか?」
隼「勝手にすまねぇな。
だけど、俺たちも同じ様な経験をして拾われてここにいる。
だから…すみれの気持ちは十分理解してるから心配するな。
だけど、仲間になるためには少しずつでもいいから俺たちを信じて頼ってくれないか?
それで、もし、本当に信じられるようになったらすみれの口から過去を話してほしい。」
仲間
過去
信じる
頼る
今まで自分の中てタブーだった事だ。
いきなりは無理かもしれないけど…
ちゃんと笑って泣いて桜の仲間になりたい。
今度こそ自分で居場所をつくらなきゃ…。
す「副長…私出来る限り努力します。だから、待ってて下さい。」
そう言って久しぶりの笑みを浮かべてみる。
そうすると
隼「クッ…笑った方が可愛いな。」
笑って頭をぽんと撫でられる。
これは…子供だってバカにされてるのか?
副長余裕すぎてムカつく…!!
だけど
いままで冷たかったものが何だか解けた気がした。
回想end


