OUTLOW 〜能天気少女の裏の顔〜

過去 養成期間









す「疲れた……。」





桜ってこんなところなの?



毎日勉強&鍛錬して、課題やって…


勉強訳分かんないくらい高度だし!




それに



まだ桜の人達と全く話せてない。



これからいる場所なのに気恥ずかしいのもあるけど、コミュニケーション取らないといけないのも分かってるんだけどなぁ。



あの楓さんってもの怖そうだし。






そんな事を思いながら誰もいなくなった食堂を見渡すと少し寂しい、なんて思ってしまう。




夜は魘されてあんまり寝れなくて、よるの寂しい食堂で1人でいる。







す「よし、やるか!」





今日貰った数学のワークシートをやり始める。



でも





す「何コレ。」






思わず呟いちゃうほど難しくて



高校三年の発展問題とか…無理でしょ!






教科書、ノートを広げながら問題と格闘する。






その時






「こんな時間に何やってるんだ?」





ガラッ



ドアがあいて多分任務が終わったあとの副長が入ってくる。





す「こ、こんばんは…。」




柊隼人さん


桜の若き副長。






隼「すみれ、だったな。そろそろ寝た方がいいんじゃねぇのか?」



そう言って近づいて来る。



緊張で声が出なくて思わず俯いてしまう。


副長が怖い訳じゃないんだけどなぁ…。





隼「ん?これやってんのか?」



す「あ、でも…難しくて。」



隼「教えてやろうか?」



す「え?」



隼「ほら、 遠慮すんなって、な?」



す「じゃあ、お願いします…。」