OUTLOW 〜能天気少女の裏の顔〜










す「昨日の件出来たんですけど。お父さんいますか?」





麗「なんだ、あんただったのね。勝手に入ってくればいいじゃない。無駄に動かさないでよね。」






ガチャッと音がして


麗子が顔をだす。




麗「あの人だったら家であんたのこと待ってるわよ。」





ガチャ



そのまま開けてくれるわけでもなく



鍵だけ開けてスタスタ部屋に入っていく。





実はあの鍵ももう、お父さんに返すことにした。


だから、この家に来るのもこれで最後…。




沢山沢山思い出が詰まってると同時に憎しみさえ感じるこの家。




ちゃんと見納めておこう。









玄関で靴を脱いで



リビングに向かう。






す「お父さん……。」




ソファで雑誌を読んでるお父さん。





す「お金返しにきた。もうこれで親子の縁は切らせてもらう。」



父「オイ…本気か?桜がどんなもんかわかってるのか!?」



す「その言葉そっくりそのまんま返す。桜の事なんて存在しかしらないじゃん。

桜の事他人にあーだこーだ言われる筋合いはない。」



父「お前にそんな金……。」



隼「いや、すぐにでも口座に振り込むこともできる。」




父「おまえ…!」




隼人の顔を見て驚く。



そりゃあ警視庁の中では桜のメンバーってだけでも凄いのに、No.2ともなればかなりの実力を備えた超有名人だもん。





隼「副長の柊隼人と言います。すみれの上司てもあり仲間でもあります。」




隼人が頭をさげる。