OUTLOW 〜能天気少女の裏の顔〜









お寿司屋さんでおなかいっぱいになった後




す「行きたくない。」


隼「仕方ねぇだろ?」





隼人に半ば引きずられる様に家に連れられてきた。




意地張って強がったりしても…やっぱりキズついてしまう。




あんたは家族じゃない


なんて何度も何度も聞かされてきたのに。




どこかで落ち込んでる私がいる。





隼「さっさと終わらせて、家に帰ろうな?」


す「家…屯所のこと?」


隼「あぁ。家みたいなもんだろ?俺らにとっては。」


す「うん!」









ピンポーン



無機質な音が聞こえて




「は〜〜い。」




と甘い声がする。



麗子だ…。





す「っ…。」




思わず顔を歪めた私に隼人は気付いたのか

手をぎゅっと握ってくれた。





隼「一人じゃねぇから、安心してろ。」




そうだよ…


大丈夫、大丈夫。



隼人がいる


今の私には居場所がある。