「ヒック…ウック…あ―もぅ! 止まってよ…ック…」 涙は…止まってくれないみたい。 もう帰ろう。 そう思って立ち上がった。 今まで看板に隠れてたからしゃがんでたの。 そして見る…蓮の背中。 女の子と腕をくんでる…蓮。 「終わりかな。もう…」 信じたかったよ、蓮。 やっぱり、こんな嫉妬深い彼女は駄目だね?? 蓮の背中に向けて呟いた瞬間。 どうしてこのタイミングで振り向くのかな?? 蓮とバッチリ目が合ったんだ。 「やばい。」 私は呟いたと同時に走った。