氷の溶けたミルク

恋愛(その他)

鈴木みゅう/著
氷の溶けたミルク
作品番号
129563
最終更新
2008/08/13
総文字数
0
ページ数
0ページ
ステータス
未完結
PV数
0
いいね数
0
冷蔵庫で冷えたつめたいミルクがやたらと美味しく感じた。
もっと冷やしたくて氷を入れてみたんだ。
どうしてだろう。
冷えているのと、冷やすことは全然違うことなのかもしれない。
僕の代わりにグラスが汗をかいていた。

溶けた氷はミルクに交わらない。

真っ白で交じり合わないその飲み物をのどに流し込んだ時。
僕は泣いた。

初めて知った気がした。

勝手にぽろぽろとこぼれ落ちる涙は、こんなにも拭いきれない。
そして涙はしょっぱいということを。

一体、僕は何を失ったのだろう。

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