「ここ...ね」

【転入生用パンフレット】と書かれた紙と、新しく転入する事になった学校を交互に見る。

私は、立花 千尋。
普通の高校生...でした。

私は、産まれた時は「無性」と判断されたにも関わらず、高校の身体測定の時に、いきなり「有性」と判断された。
し・か・も
それは世界初だとか...
まぁ、正直驚きましたよ??

そしていま、能力を持った人が通う専門学校に転入するわけです。
こういう学校とかは、幼稚園、保育園、小学校、中学校、高校とあるらしい。
だいたいのひとは、この能力は高校後半で切れるらしいので

普通の高校生ライフも2ヶ月という短さであっけなく終了。
そっちの方がショックですわー

てゆーか、私の能力は重症の中の重症ってやつらしいから色々めんどくさいんだよねー

なんて考えて職員玄関から登校。

「えっと...職員室...」

無事職員室にたどり着く。

コンコン

「失礼...します。」

こっちこっち。と手招きする男の先生の方へ早足で向かう。

「っと、立花さんだね?」

ローラーのついた椅子をクルッとこっち側に向けながら先生が質問する

「はい」