プロローグーーー

ある日を境に世界は変わったのである。

3×××年

1人の少年が生まれた。
その少年にはふしぎなことがあった。

どんな人でも、その少年と目を合わせると泣いてしまうという不思議な現象。
それは、産まれて間もない時から。

謎に思った両親が病院に連れていったのがきっかけ。

その少年は、「能力」という不思議な力を持っていた。

しばらくTVはその話ばかり。
いずれ、世間では、その力を
「謎の能力Z」と呼ぶようになった。

それから、何万分の1の確率で「謎の能力Z」を持ち産まれて来る人が出てきた。

そのため、生まれた直後、能力を持っている「有性」か能力を持っていない「無性」の検査が行われることになったとか。

そして、この話はそれから12年後生まれてきた2人の話である。