strange

「慧!来たよ」

「おう」

ベッドの上、座る慧が軽く手を上げる。


「お、ちゃんと仲良くしてくれてんだ。ありがとな。アキラ」

慧の笑顔、本当に大好き…

毎日見ているのに。
飽きないんだなぁ、これが。


3人は一緒にバスケ部の話をして、慧が陽気に笑うからなんだかこっちまで楽しい気持ちになるよ。


早くまた一緒に制服を着て学校で会える日が来ないかな。


「あ、そうだ。慧ね、私と同じクラスだよ?」

慧の反応を待ってると、

「マジ?あ〜早く退院してぇ」

って、すごい悔しい顔。

この顔は予想外だ。


「さて、俺たち先に出てるよ。向かいのマックにいるから。またLINEして」

そう言って、あきは洸哉の肩をガシッと持って病室から出て行った。