strange

「ところでさ、この子はどうしてついてきてるの?」

指差した先にいたのはいつぞやの…洸哉。

あきと同じバスケ部に入ったらしく、仲良くなったみたい。


「え。こいつ、慧さんのいとこだよ?」

ん?

いとこ…?

ジッと見つめると、

「え?何?ちょっと…そんな見ないで」

何故か照れる彼の顔。


「あ!思い出した。去年の夏休みに、会ったわ」

私の言葉に、

「そうだよ、忘れてたの?まぁ、慧くんしか見てなかったもんね?」

溜息をつく…


去年の夏休みに、来年こっちに引っ越して来るいとこだと、慧から紹介されたのだった。


あきと同い年だから仲良くしてやってくれって…

あきはちゃんと覚えててくれたのね。