私は次の日、薬をいつもより慎重に確認して持って行った。
ただし学校に行ったのは昼からだった。
「おそよー」
私が教室に入ると、はなちゃんとはぎもっちゃんが来てくれた。
「昨日何時に起きたのー?」
はなちゃんに訊かれた。
「グルチャになんで載せてくれなかったの?」
はぎもっちゃんも訊いてくる。
昨日はそれどころではなかった。
ずっと胸が痛くて、先生とあの謎の女の人のことが頭から離れなくて、グルチャどころじゃなかった。
「ごめん。家帰っても、まだ眠たくて」
「久賀ちゃんよく寝るねー」
はぎもっちゃんが驚く。
「よく寝るというか、それは睡眠薬のせいで……」
「そういや久賀ちゃん病気だって言ってね!」
はなちゃんが今思い出した! みたいな顔をする。
「あまり人に言えない病気だけどね」
「じゃあ内緒?」
はぎもっちゃんが首をかしげる。
「うん。なるべく人に言わないで欲しいな」
「わかった!」
はなちゃんとはぎもっちゃんは頷いた。

