ある日の放課後。

 私は教室で目を覚ました。

「ああ……寝てたのか……」

 どうして、はなちゃんもはぎもっちゃんも起こしてくれないの……?

 スマホを見る。

 はなちゃんとはぎもっちゃんも入っているグルチャを見る。

「久賀ちゃん気持ちよさそうに寝てたから起こさなかったよ。起きたら知らせてねー」

 とはなちゃんが書いていて、はぎもっちゃんが、

「久賀ちゃん寝顔かわいかったよー」

 おいおい。ここで爆睡してたのか自分。

 ひょっとして……。

「やっぱり! 食後の薬、間違えて睡眠薬飲んでた!」

 そりゃー起きないはずである。いびきをかいてなかっただけ助かった。

 周りは暗い。

「げっ、八時」

 裏玄関に回る。靴を履いて帰るのだ。

 裏玄関と表玄関を繋ぐ渡り廊下に、誰かいた。

 先生だ。誉田先生がいる!

 しかも、女の人と!

 女の先生かと思ったけど、服装がちょっと違う。

 はっきり言って、キャバ嬢みたいな。

 何話しているのかなぁ。